夏ってことで、爽やかなプールのお話を捜し求めて本屋さんへ。

そこで青い表紙の夏っぽい本が目に付きました。
森絵都さんの「DIVE!」(上下巻)です。
 
以前から知ってたんですけどね、購入までにはいたらず。
映画化された時は、主演の男の子達の水着姿のオビがついてて恥ずかしくて買えず(笑)
夏休み恒例の角川文庫フェアがやってきて、手にとって立ち読みしてました。
読み進んでいくにつれて、これは腰をすえて読みたいと思い、レジへ。


オリンピックの花形といえば水泳。
こちらはプールのお話ですが飛び込み競技。
高さ10メートル。時速60キロ。
わずか1.4秒の間に技を決めて、いかに水飛沫を上げずに入水するかを競う競技です。

華やかな水泳競技とは違って、観客は家族や関係者くらい。
しかも水泳競技を行っている横のプールで飛び込み競技は行われるので、
集中したくても水泳競技の応援などで邪魔される。
正直、飛び込み競技なんて詳しく知らないしテレビで見てもあんな高い所からよく
飛び込めるよなーとしか思っていませんでした。

飛び込みの事を知らない私でも、作中に物語の邪魔にならない感じで説明がされているので、
頭の中にスッと映像として浮かんできます。

そして何といっても魅力的な登場人物達。
主役の3人はもちろんのこと、アメリカ帰りの優秀な女性コーチから、
高所恐怖症という弱点克服の為に母親から強引に入会させられた子まで、
出てくる人物みんないいんですよ。
群像物にありがちな、悪者が一人もいないんですよ(まるで婚カツみたい(笑))

終わりになるにつれて、まだ終わらないでっていう気持ちが強くなり、何度も読み返して
終わらせるのを遠ざけてしまいました(笑)

あぁ、それにしてもいい小説だった。
できれば、学生の頃に出会いたかった小説だと思います。

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